エリさまニューストピック

ななこ 『チンプイ』の放送記事特集です。当時はどのくらい話題になったんでしょうか?関連記事をできるだけスクラップしてみました。
中でも徳間書店「アニメージュ」では特集を組んでいて、最終回まで注目を浴びた作品でした。

メディア掲載記事

●かわいい宇宙生物が「科法」で大活躍 ●アニメージュ89年10月号

宇宙のかなたの星・マール星から、ネズミや犬に似た生物、チンプイとワンダユウがやってきた。彼らは、ちょっとおてんばな地球の女の子・春日エリを、マール星の第一王子ルルロフ殿下のお妃に選んだのだ。
だが、エリはまだ子どもだし、すきな男の子もいる。断るエリを説得するため、地球に残ったチンプイは、やがてエリと大の仲良しになる そして、エリが直面するかずかずの難事件を、魔法のような科学「科法」の力で解決していく。
「エスパー魔美」の後番組として、同じ藤子・F・不二雄原作の人気作品「チンプイ」のアニメ化が決定した。「全作にも増して、明るくおしゃれな内容の作品になるでしょう」と茂木仁史プロデューサー。

●藤子ファンで初CDの本郷みつるさんが原作の精神を大事にした作品を目ざす ●アニメージュ89年11月号

秋の新番組のなかでは、いちばん最後のお目見えとなる藤子アニメの期待作。
初のチーフ・ディレクターを務めるのは、全作「エスパー魔美」でも各話演出に参加していた本郷みつるさん。「ぼく自身、藤子先生のマンガが小さいときからすきでした。もちろん、この作品のファンでもあります。
アニメでは、チンプイとエリの友情にポイントをおき、原作の精神を大切にした描き方をしたいですね。子どもたちが、同じようにファンになって、将来思い出してくれるような作品にできたら、と思っています」と作品への抱負を話してくれた。

●宇宙的視点で描くアニメ ●アニメージュ89年11月号 桶谷 顕(シリーズ構成)

さてさて、いよいよ新しい藤子アニメがはじまります。今回はどんな番組になるでしょう。「チンプイ」とは、遠い星マール星からやってきた不思議な生物。
地球に住む小学生の女の子、春日エリちゃんをマール星のお妃に迎えるために遣わされた使者、いわばシンデレラの魔法使い的な存在なのです。
ところが、エリちゃんは「シンデレラなんかになりたくない」と、その話を断ります。こんなステキな話を断るなんて、とマール星のチンプイには理解できません。
ある星から見た地球の女の子もまた、摩訶不思議な生き物。「チンプイ」という番組は宇宙的視野から見た、不思議な地球の女の子の物語となるのかな?

●チンプイ 番組ガイド ●読売新聞・週間番組表ハイライト こども番組編

11月から始まったテレビ朝日系「チンプイ」は藤子・F・不二雄原作のアニメ。
宇宙のマール星からやってきた、猿によく似たかわいい生物チンプイが、明るいおてんば娘エリの夢を魔法でかなえていく物語。いわば女の子版「ドラえもん」。
チンプイは、マール星の王子ルルロフ殿下に遣わされ、エリをお妃に迎えにきたという設定が面白い。 チンプイの声を担当するのは、「オバケのQ太郎」の声を演じたこともある堀絢子。

●チンプイ 番組ガイド●朝日新聞夕刊・TVアラカルト アニメ編

明るいおてんば娘が、宇宙生物チンプイとともに夢をかなえていく。
留守番をしていたエリ(声・林原めぐみ)の頭上に突然クラッカーが鳴り紙吹雪とテープが舞い落ちた。そこから現れたネズミと犬に宇宙生物チンプイ(堀 絢子)とワンダユウ 八奈見乗児)は、「エリさまがマール星の王子ルルロフ様のお妃に選ばれました」と言う。エリには何が何だかわからない。藤子・F・不二雄原作。

●チンプイ アニメ新番組 ●小学館「テレパル」 89年20号 ’89秋の改編スペシャル

エスパー魔美」に続く、藤子不二雄Fの少女が主人公のアニメ。原作は藤子不二雄ランドに 好評連載中の同名マンガ。
「ドラえもん」の女の子版といった設定で、宇宙生物チンプイと エリという12歳の少女の物語。

●チンプイ1〜3巻絶賛発売中 ●F.F.ランドスペシャル「チンプイ」 4巻巻末広告

『まちにまった「チンプイ」が、テレビアニメ化されました。毎週木曜夜7時30分より、テレビ朝日系だよ。』
ぼく、マール星からの使者チンプイ。王子様のお妃様をむかえに地球にやってきたんだヨ。でもエリちゃんは本気にしてくれないんだ。どーしよう、なんとかしなくっちゃ。

●エリの未来 ●アニメージュ91年5月号▼アニメーションワールド シリーズ構成/桶谷 顕さん

というわけで、いよいよ最終回となりました。多くの方が最終回予想をして下さり、またその結末に期待されていたと思います。 残念ながら、みなさんの期待を裏切った形での最終回になってしまったかも知れません。
ちゃんとした決着はついていないからです。ただ、われわれとしては、そうせざるを得なかったのです。なぜなら、エリちゃんという女の子の存在が、きっとどこかにいるはずの少女であったためです。そして、エリちゃんは自分の将来は自分で作っていくものという考えを持っていたからです。つまり、彼女の未来は彼女以外のだれにも決められないことだったのです。
もし、われわれがこの物語の結末という名の靴を用意しても、エリちゃんは裸足で逃げ出してしまうでしょう。お任着かせのシンデレラにはなりたくないといって……。

●さよならエリ様&チンプイ ●アニメージュ91年6月号▼チンプイ特集

「チンプイ」ファン注目の最終回は当然というか、やっぱりというか、ルルロフ殿下のお話。
ファンがアレコレ予想を楽しんだのと同様、スタッフもアレコレ知恵をめぐらせたようだが、 明確に決着した形をとりたくないとの藤子さんの意向もあって、ご覧のとおりの最終回になった。ルルロフ殿下の正体イコール内木くんという、予定調和的な結末でない限り、 だれかが傷つかざるを得ない以上、こういう終わり方がベストかも知れないね。
こうなると気になるのが原作の最終回だが、今秋くらいに発売される単行本の5巻に書き下ろされるそうで、いまから楽しみだね。

●本当に“いいことあった”最終回!? ●アニメージュ91年6月号▼チンプイ特集▽チーフディレクター/本郷みつるさん

制作の最後の方で湾岸戦争のため、放映予定がさらに1本減ってしまったんです。その段階では最終回を作らないという案もあったんです。
原作の方も決着をつける、という感じではないようだし。でも散々ひっぱっておいて、終わりらしい終わりがないというのも淋しいですからね。けっこう気持ちのいい終わりかたになったと思います。
かねてから演出家として、TVの1話とオープニング、それに劇場用は一度やってみたかったんですが、それが全部できたこともうれしかったですね。やっぱり1話とか最終話とか、特別な感慨があるじゃないですか。
ずっと毎回、ラストで“いいことあるよ”っていってきたんだけど、本当にいいことがあったナァ、って思っています。(笑)

●本郷みつると仲間たち1 本郷みつるフィルモグラフィ ●アニメージュ96年8月号▽チーフディレクター/本郷みつるさん

■チンプイ −「魔美」の後を受けて登場した藤子アニメ。
「初めてCDになり、OP、EDの演出もやりました。基本的に、気持ちよく原作に準じて作った作品です。印象に残っているのは『お姉さまがやってきた』と『エリさまがいっぱい』。『エリさまは旅行中』は林静香さんの原画がメチャクチャうまかったんですよ。」

■チンプイ エリさま活動大写真 −本郷さんの監督した初の劇場作品。
「劇場に観に行って、芝山さんに負けたと思いました。TVと違い、映画はギャグの後にすぐ画面を切り替えると、笑っている子どもたちが取り残されることに気付かなかった。ものすごく失敗したなあと思いました」

●本郷みつると仲間たち2 本郷みつるを巡る物語 ●アニメージュ96年9月号▽チーフディレクター/本郷みつるさん

本郷さんの初監督作品となった『チンプイ』は、映画的でドラマとしての印象が強かった前作『魔美』と比べ、うって変わってキャラクターの魅力と“動き”の面白さで魅せる、
まるでオモチャ箱のような楽しい作品になった。 −一部抜粋−

●藤子・F・不二雄さん追悼特集●アニメージュ96年12月号▽本郷みつるさん 「チンプイ」監督

僕は連載漫画やモノクロのアニメでオバQやパーマンを観て育ち、SFを好きになってエスパー魔美やTPぼんを楽しんできただけの普通のファンでした。
アニメの演出になり魔美に関われたときは不思議な気持ちでしたし、その後初めてCDをやったチンプイで藤子先生と間近でお話ができた時は正直あがってしまいました。お会いした印象は色々な意味で「格好いい人」で、会ってますます好きになりました。チンプイをやっていた時、何度か「面白い」と言って戴いたのが凄く嬉しくて励みになりましたし、後で考えると自分は先生へのファンレターを藤子アニメを作ることで出していたようなものだったと思います。
一緒の作品で関われた時間は決して長くはなかったのですが、自分の仕事や人生の上で学んだことは多く、感謝しています。藤子作品のアニメ化は僕にとって楽しい仕事なのですがもう見てくれる藤子先生がいないと思うと寂しいです。

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